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●2016年度 年度賞作品紹介

 概要

 2016年の年度賞の席次決めが行われ、最優秀賞と上位8席が決まりましたので紹介します。

年度賞は以下の条件で撮影された作品を提出し、チャーリィ先生に席次を決めていただきました。

・撮影期間:2016年1月1日~2016年12月31日までに撮影した作品

・条 件:上記期間で撮影した作品をA4にプリントして1人1枚提出

 講師総評

 年度賞を選ぶのは毎回大変苦労します。それは素晴らしい作品が多いからです。既に写真展に素晴らしい作品を出すことから、皆さんは写真展用と年度賞用で自分の最高傑作を年に最低2枚は撮らなければいけない事になります。今回写真展と同じものを年度賞に出された方々もおられましたが、もちろん問題はないのですが改めて見ると新鮮さと言う点で、それ以外の写真が目に留まりセレクトさせていただきました。提出いただく作品は最近一部で流行りの過度の画像処理がなされているものもなく、美しいプリントの数々はお見事です。しかしやはり全体を見ると迫力カットが極端に少ないのが残念ですので、皆さん望遠レンズをお持ちなので、ぜひPOWERを感じさせる写真やインパクトのある作品お待ちしております。

​チャーリィ古庄

 受賞作品

(作品をクリックすると拡大表示されます)

最優秀賞 小川 登光

「夢をのせて」

【撮影意図】

 遠くにたくさんの暖かい灯りが見える。いま飛び立つ飛行機にも、たくさんの希望や夢をのせているのだろう。 街の灯りも表現したかった為、望遠レンズの圧縮効果を利用し思い切って構図してみました。また、画質の荒れを抑えるため、ISO感度も抑え長時間露光で撮影しました。

【講評】

 正直見慣れた伊丹の千里川の夕景のため、新鮮さはありませんが素直にキレイな作品に眼を奪われました。薄暮の時間、適格な露出。尾翼のロゴがやや見え後ろの丘の光の群を入れるという立ち位置が見事です。プリントも大変キレイですし、画像処理時か撮影時か分かりませんが色温度もブルーモーメントをステキに表現できています。おまけに高いレンズと思われるシャープさ、ボディや翼、背景の街の階調のなめらかな美しさ、光芒の雰囲気が素晴らしいと思いました。あえて欲を言えばわずかに画角を上げて中央の山を入れたら更に落ち着いた画面構成になったと思います。

第1席 山下 貴司

「冬の晴れ間」

【撮影意図】

 午前中は曇り空の旭川空港でしたが、午後から晴れ間が広がり機体を順光で捉えることができました。十勝岳、大雪山は見えなかったものの、雪を頂いた山を背景に空を大きくした構図で北海道の雄大さを表現しました。

【講評】

 冬の晴れた旭川空港。厳寒の時期や積雪が多いタイミングは撮影ポイントに行く道路さえも閉ざされてしまうため、撮れそうで撮れない作品だと思います。機体を置いた位置、青空バックの順光、こういう写真は実は撮れそうでなかなか撮れない写真です。タイミングや運も味方したと思いますが便数の少ない旭川でしかもB767-300、カレンダーカットで使えそうな一枚です。

第2席 頼富 清一

「眩しいぜっ!!」

【撮影意図】

 最新鋭の新造機でまだピカピカの眩しさと、夕日の直射日光がコックピットに差し込みキャプテン・コパイ共に手で日差しを遮っている瞬間を撮りました。

【講評】

 小さいサイズで見てしまうと良さが伝わりづらい作品ですが、A3ノビで見るとニヤリとしてしまう写真です。というのもコクピットに座る正副パイロットがシンメトリーのように手を上げてまぶしい太陽をさえぎっています。そこに目が止まりました。作者の眼のつけどころ、この作品をセレクトした力が評価できます。さらにA350XWBの特徴あるコクピット、大口径エンジンも表現できています。冬の斜光の影、ボディの階調も美しく的確な露出がお見事だと思います。

第3席 中田 浩子

「さあ、出発!」

【撮影意図】

 長い旅に出ようとする勇姿を撮りました。

【講評】

​ なぜこの作品を選んだか、と言うと「ドーン」とした迫力カットがなかったからです。もちろんそれだけではありませんが、インパクトや強さを写真から感じる事ができ、セオリーを無視してギアや尾翼も切ってしまっていますが、逆にボディの大きさ、747の特徴ある形が伝わります。またこれがホワイトボディのルフトハンザ航空と言うのも余計なラインなどがなく機体のスタイルがストレートに伝わります。以前テーマで難しいと言っておられた方も多数いましたが、100-400mmの400mm側を使ってドーンとした迫力カットは風景でごまかすことができないので難しさがあります。ぜひパワーを感じられる写真、狙ってみてください。

第4席 村上 譲

「夏の終わりに」

【撮影意図】

 真夏、あれほど賑わっていた城南島の浜辺にも、潮が退くように寂しい秋がやってきました。23の着陸も来年までしばらくお休み。水平を少々肩上がりにすることで地球の丸みも表現しています。

【講評】

 曇りの日ですが、フィッシュアイで狙う事により雲の雰囲気、その場の空気感が表現されています。あわせて浜辺のファミリーを入れて東京ではありますがのどかなシーンを切り取った点がお見事です。またタイトルがいいですね。これにより子供たちの服装からシーズンを感じることができます。もちろん飛行機の位置、作者の立ち位置も見事です。

第5席 石原 真理

「Illuminated」

【撮影意図】

 夕陽に照らされた機体。鮮やかな雲の演出に感動しました。

【講評】

 彩雲と機体だけはよくありますが、ボディ下のキラリが効いています。ちょっと彩雲が薄いので5席になってしまいましたが、さらに強く出ていればもっと上を狙えたでしょう。最も評価したいのはシャッターチャンスがお見事です。ボディ、翼、水平尾翼も輝いている最高の条件でシャッターを切っています。空間の空け方はこれもありですが、少し画面を下に振って彩雲をさらに入れた状態も見たいと思いました。

第6席 高野 珠青

「Sunset Blue」

【撮影意図】

 日没の美しいグラデーションと機体(影)を合わせました。

【講評】

​ 見慣れた光景ではありますが、丸くでた夕陽にB777-300ERと言う大物が飛び込んだおかげでワイドなアングルになりインパクトもありながら夕焼けから空の上の紺碧までキレイに表現できています。水平も出ていて基礎をはずさず、ブレそうな光量、タイミングでもしっかり機体をおさえています。欲を言えばわずかに画面を右にして機体は同じように右上の位置でシャッターを切れば1/3のところに夕陽が入り画面が落ち着いたでしょう。

第7席 久保田 美紀

「Full Reveres」

【撮影意図】

 アルプスを背景に撮影したかったのですがあいにくの雨天。それならば・・・と、迫力ある水しぶきを撮りたくて、展望テラスの閉館時間の間際まで粘った1枚。鉄道が通過するタイミングでのランディングとなり、ヨーロッパらしいショットを撮ることが出来た。

【講評】

​ 派手に巻き上がる水煙を捉えているのが見事です。撮影場所はチューリッヒとの事ですが背景も美しいですね。これが背景が何もなかったり、絵が汚い場所だと入選しませんが、深い緑と水煙のコントラストが作品の質をアップさせています。雨の中よく粘り撮影された点にも敬意を払いたいと思います。このような場合(背景に緑がある)露出がオーバー目になる可能性があり難しいですが、プリントは適正だった点も評価したいと思います。

第8席 塩谷 敬子

「黄昏の旅立ち」

【撮影意図】

 近景、中景、遠景の5機の機体をシルエットに配し、夕陽を受けてきらめく海面と機体やボーディングブリッジのラインを活かした。

【講評】

​ セントレアの夕陽はよく見るカットですが、縦位置で機体を並べるという新鮮さを評価したいと思います。手前の常連2機、ランウェイ18から上がるA320、そこまでは撮れそうですが、奥に旋回中の離陸機(訓練機か?)がありうす曇りなのか太陽も高い位置にもかかわらず丸く出ているのがポイントです。撮れそうで撮れない作品です。この1秒後の離陸機が中央にあるカットも見てみたくなりました。