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●2017年度 年度賞作品紹介

 概要

 2017年の年度賞の席次決めが行われ、最優秀賞と上位8席が決まりましたので紹介します。

年度賞は以下の条件で撮影された作品を提出し、チャーリィ先生に席次を決めていただきました。

・撮影期間:2017年1月1日~2017年12月31日までに撮影した作品

・条 件:上記期間で撮影した作品をA4にプリントして1人1枚提出

 講師総評

 毎年の東京芸術劇場での写真展に続き、キヤノンギャラリーでの写真展応募に挑戦など、これまでの「飛行機写真を仲間と楽しくゆる~く撮ろう」から、「もっと技術の向上を目指そう」という意識にエアライナーズの大半の方々の意識が変わりつつある2017年度。各自さまざまな場所に行かれ、自分のイメージした絵。作品にするべく技術向上が見られた作品が多く集まりました。各自の力作の中でもやはり目を引いたのは「この時期しか撮れない」「こんなタイミングあるんだ」「見たことがあまりない絵、ロケーションなどの新鮮さ」などに眼がとまりました。つまりよく撮る有名撮影地やみんなが行く場所ならすでに素晴らしい作品が多く見られますので、それらを超える「スーパーショット」を狙う以外にありませんので、自分で新しい撮影地を開拓したり、なかなか撮れないチャンスをものにした人が作品としての訴えてくるパワーがあります。

しかしながらそんな写真を撮るのは難しいし、運も必要ですが通うことも必要です。そんな中、特に輝いた作品をセレクトさせていただきました。

​チャーリィ古庄

 受賞作品

(作品をクリックすると拡大表示されます)

最優秀賞 小松 美紀

「夕焼け」

(撮影地:関西国際空港)

【講評】

 関空のアプローチですが、夕陽が落ちる位置が絶妙です。そこに到着機がいい位置で絡んだ作品。管制塔と左下のカーブで関空ということが伝わります。展望ホールからの撮影だと思いますが、なかなかこの時期(管制塔とターミナルの間)に夕陽が来るタイミングで行くのは大変です。完成度を求めるなら対岸の貝塚市から600mmクラスの望遠レンズを使うのも手ですが、機動力、超望遠レンズと三脚を考えればこの作品でもいい感じだと思います。露出も言うことありません。エンジンブラストが写るシャッターチャンスもお見事です。

第1席 Sacci

「光めぐる瞬間(とき)」

​(撮影地:米子空港)

【講評】

 トータルのバランスが素晴らしいです。機体、山、そしてこの作品のポイントであるS字カーブの道。本来ごちゃごちゃしているのかもしれませんが、露出をアンダーにしてシルエットにすることにより、言いたいポイントだけを見せているのとフレーミングも完璧でしょう。撮影場所も「ここどこ?」と首をかしげるあまり見ない場所というのも新鮮さを感じました。便数の少ない空港での撮影場所探し、仕留める苦労も伝わる一枚です。

第2席 福世 敦

「富士山と一緒にお見送り」

(撮影地:富士山静岡空港)

【講評】

 まず初めに、静岡空港にJALは定期就航していません。さらに通常の機材は最大でB737です。その二つだけでも新鮮な絵なのに、クッキリと出た富士山とその右下の動きを感じる雲、青空、並んだスタッフとトーイングカー、お膳立てされたようなコンディションを見事に写し止めています。天気や富士山の見え方などコンディションも味方してくれましたが、まとめ方も素晴らしく絵葉書のような分かりやすい誰が見てもキレイで日本らしさを凝縮した一枚になっています。

第3席 上原  慎矢

「Rainbow Trail」

​(撮影地:伊丹空港)

【講評】

​ 彩雲写真はタイミングがあえば撮れますが、この作品は彩雲の位置がベーパーが出たような位置になっているのがおもしろく目をひきます。また上の雲が重い感じなので青空との対比になってメリハリが出ています。機体を置いた位置も露出、彩雲をキレイに出した後処理も適切でしょう。ナイスなタイミングに出会えましたね。

第4席 長谷川 仁

「Good morning! OSAKA」

(撮影地:伊丹空港)

【講評】

 よく見る構図ですが、朝一の伊丹空港。しかも光が柔らかいので冬至の前後のシーズンしか撮れない一枚です。私も撮りに行きたいと思っていながらなかなか撮りに行けていないカットです。ほぼシンメトリー、無駄のないフレーミングテイクオフので緊張感が伝わります。シャッターチャンス、ランウェイのマーキングの輝く露出、787らしさが伝わるボディシルエットと翼、美しい一枚に仕上がっています。

第5席 時山 純一

「ラスベガス~真夏の夢~」

(撮影地:ラスベガス マッキャラン国際空港)

【講評】

 撮影環境を知っているだけに苦労が分かります。冬は寒いが夏は連日40℃を超えるラスベガス。ここは撮影場所はあるもののフェンスが高く脚立は5段以上ないとフェンスをクリアできないですが、アメリカで脚立を現地調達する手間、脚立が載せられるレンタカーの手配。セキュリティ上、脚立をフェンスから離しておかないとまずいなど苦労がありますが、そんな苦労を感じさせないクリアなショットです。管制塔、左後ろのラスベガスの街並み。機体の位置のバランスがいいですね、ついでにあまりこちら向きの滑走路にならないので、この絵は行けば撮れるものではないのでそういう意味でも評価できます。

第6席 前田 明弘

「旅のトキメキを乗せて運んで」

(撮影地:成田空港)

【講評】

​ 成田のランウェイ16Rの田んぼのポイント。スカイライナーや成田エクスプレスがたびたび通るため、飛行機と絡んだ絵が撮れるとアイデアはふくらみますが、タイミングがなかなか会いません。そんな中列車と機体を上手に絡ませ夏を感じ緑も美しく色が出ています。やや機体が小さいのが難点ですが、今後の課題として撮影ポイントをまた探していただければと思います。

第7席 中川 大輔

「夕日に包まれて」

(撮影地:羽田空港​)

【講評】

​ 冬の羽田空港第一ターミナルからの夕陽。縦位置で柔らかい冬の落日を入れ機体の影にも目が行く露出にしているのがいいですね。ここでは機体を大きく切り取る方法やややサイドから撮る方法もありますが、雲の雰囲気や明暗のバランスを考えると立ち位置、フレーミングも美しいと思います。次はこの数日後の太陽真後ろでシンメトリーが撮れればスーパーショットになりますが、難しい課題ですね。またチャレンジしてみてください。

第8席 久保田 美紀

「Shining!」

(撮影地:中部国際空港)

【講評】

​ もう二度と撮れない屋外のB787初号機、通称ZA001の青空バックショットです。逆光にもかかわらず青空が出ていて、機体も出ている。見事な露出か後処理です。フレーミングも無駄がない写真で、レンズ性能の良さ(ゴーストやフレアがいい雰囲気)も出している作品です。キレイな一枚で大きくする必要はないので絵葉書サイズでプリントして飾りたくなる一枚に仕上がっています。