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~ 2019年度 上期撮影会席次作品紹介 ~

 概要

 上期撮影会の席次決めが行われ、上位6席が決まりましたので紹介します。今回は以下の条件の作品を会員が持ち寄り、チャーリィ先生に席次決めを行っていただきました。
・実施日:2019年6月23日(日)

・テーマ:「私の空港」
・条 件:2019年5月19日(日)10時~14時半に、羽田空港及びその周辺で撮影した作品をA4にプリントして1人1枚提出 

 講師総評

 難しいテーマだったのにもかかわらず、皆さん果敢に挑戦していただき、最近よくお伝えしている「新鮮さ」というスパイスも加わり、各自アイデアを凝らし、さまざまなところへ足を運び努力されていると感じました。天気もイマイチだったのに、作品を作る眼、引き出しの多さ、工夫されたレンズワークとかなり高度なレベルに達していると思います。結果、あの天気、コンディションでもおもしろい作品作りができるんだ、と提出作品を見てメンバー全員で学ぶことができた良い撮影会だったと思います。写真展テーマもある中で、この日は頭を切り替えて狙いに行く姿勢を写真から感じることができました。

​チャーリィ古庄

 受賞作品

(作品をクリックすると拡大表示されます)

第1席 塩谷 敬子

「空港島の休日」

【撮影意図】
 着陸機がひっきりなしに頭上を通過していく。しかし人々は潮干狩りやカニ釣りに夢中でほとんど気にしない。そんなのんびりした風景を狙ってみた。

【講  評】

 私を含め関東在住で車で当日来た人は「城南島は車で行く」という概念があり、一度羽田の駐車場を出ると再び羽田に戻った際に満車の恐れがあり戻れないことを考えて行きづらいですが、車なしだからの発想だからできた作品かもしれません。またなかなか行かない岩の上に登り広角レンズで雰囲気を出したレンズ選択も文句なしです。フレーミングもお見事です。

第2席 前田 明弘

「私たちがご案内します」

【撮影意図】

 空港で多くの人が働いています。その中でもお客さんが不安なく、迷いなく、搭乗が出来るようにお手伝いするグランドスタッフにスポットを当ててみました。

【講  評】

 なかなかチャレンジしづらい組写真ですが、ユニフォームで変化をつけタイトルにあるようにスタッフ目線でバリエーションを増やしたのがポイントです。実際の撮影はかなり大変だったかとお察ししますが、よくまとまっています。人の大きさも全て同じでスタッフとお客さんの雰囲気を比べられるのと、写真を並べてもまとまりがあるのもいいですね。タイトルの付け方も考えられたものとなっています。

第3席 高野 涼子

「思い思いに過ごす」

【撮影意図】
 様々な人々が足を止め、思い思いに過ごしている水辺の風景。ちょっと昭和を感じる所があり、モノクロでプリントしました。

講  評】

 羽田の下町の土手感を出している構図、人の雰囲気を取り込んでいるのがミソです。モノクロにしたことによりノスタルジックな印象があると共に色がない分、どんな人が集っているんだろう?など視点が飛行機よりも人やモノレールの橋などに行き、現場の感じが一層伝わりました。横位置で撮影するよりも縦位置の方がこの写真の場合は奥行き感を感じられますね。羽田の人たちは空港横でタイトル通りに過ごしていることが伝わるスナップ写真でもあります。

第4席 上原 慎矢

「Another Sky」

【撮影意図】
 新たな土地や思い出の地へ私を導き、人生に新たな刺激と飛行機の魅力を与え続けてくれる空港。そんな空港のイメージを表現するため、行き交う飛行機と空港の姿を広く捉えるべく望遠レンズで撮影を試みた。

講  評】

 最初「これどこから撮った」と興味を持ちました。本人の撮影意図を聞かないと、テーマとの結びつきは分からなかったですが、羽田空港の写真では見ない新鮮さ、機体の位置、時間内にわざわざテレコムセンター?まで行く努力とチャレンジ精神を考えると素晴らしい作品だと思います。晴れて陽炎が出てない絶妙なタイミング、焦点距離のチョイスもお見事です。

第5席 山村 武史

「My memories」

【撮影意図】
 自分自身の幼いころの姿を思い出すときに写真によって思い出が蘇りますが、写真がなくても思い出すことができるのが空港の風景です。被写体の少年に自分を投影し、露出優先モードで背景の飛行機のボケ味をコントロールし、わくわくしながら飛行機を見送っていた頃の風景を表現しました。

講  評】

 構図としてはありがちですが、無駄がないフレーミングです。なかなか撮れそうで撮れない、撮りづらい一枚だと思います。それに想像をかきたてるタイトル、さらに撮影意図の解説により昔、撮影者が見ていた空港の時代、景色を想像でき、私も写真を見ながら羽田空港の旧ターミナルの思い出がよみがえってきました。そんな夢がある作品です。

第6席 難波 伸司

「笑顔」

【撮影意図】
 搭乗手続きカウンターで、身振り手振りで一生懸命何かを伝えていた外国人旅行者と、優しい笑顔で対応する女性スタッフとのやり取り。海外のエアラインではなかなか見れない日本の社会の「やさしさ」を撮りたかった。不安そうだった男性も、パスポートと搭乗券を受け取ってホッとした様子で、お互いの笑顔が印象的だった。

講  評】

いいですね、仕事で使いたくなるような写真です。アイデアは思い浮かんでも、これを撮ろうと実際にチャレンジすると厳しく、一枚完成させるには気を使うし、フレーミングはもちろん周りの眼もあるので大変だったかと思います。後ろのルフトハンザの黄色いモニターもアクセントになり、色どりを添えています。タイトルもシンプルながら、写真の笑顔に眼が行くものとなっています。